一幅。縦98cm、横37cm。善導大師は中国の浄土教五祖の一人。各地に名僧を訪ね、念仏を唱えるたびに口から光を放ったと伝えられている。大師が右半身を見せ、合掌しながら念仏を唱える姿を描くが、口から仏が出る様は、京都知恩院本に見られる。描法が硬く、崩れが見られ、室町時代の作である。《茨城県指定文化財 絵 第45号》
一幅。縦82cm、横35.6cm。聖徳太子は35才で、天皇の命により勝鬘経を講説した。この場面はすべての太子絵伝に取り上げられているが、太子が赤袍に袈裟を掛け冤冠をつけ、手に塵尾を取り、机に倚座し、下方に僧侶の聴聞衆を配する通例の形である室町時代の作である。《茨城県指定文化財 絵 第46号》
一幅。縦98cm、横37cm。中央に光芒を放ち、来迎印を結んだ阿弥陀如来の独尊立像を配す。おそらく浄土真宗において本尊として奉られた方便法身尊影と思われる。 48本の光芒を放ち、これを光背とするのが特徴であるが本図はこの間に12の化沸を配している。《茨城県指定文化財 絵 第44号》